第壱話 静寂を取り戻した我が家

2001.1.20

この二ヶ月間、我が家は奇妙な音に悩まされていた。始めうちは、こんなかんじであった。
夜、トイレに行くと「ポタン、ポタン。」 
朝、起きてトイレに行くと「ポタン、ポタン。」
家にかえってトイレに行くと「ポタン。ポタン。」
こんな感じならまだ我慢できるのであるが最近はこんな感じであった。
夜、トイレに行くと「ダッダッダッダッダッ。」
朝、起きてトイレに行くと「ダッダッダッダッダッ。」
家にかえってトイレに行くと「ダッダッダッダッダッ。」
この音を聞かない日はなく、そんな日はどっかにお泊りである。
もう、わが家族はノイローゼ寸前。(って言うのは嘘で。)
私の弟は高校3年。つまりセンター前なのだ。
普段のいらいらは倍増しそうな状況だ。
そのため、正義の味方「池ちゃんマン」がたちあがったのだ。
ちなみに「池ちゃんマン」とはこの太陽系のカイパーベルトに存在する小さな星「池チャン星」から
やってきた地球人にそっくりな生命体である。
なにが原因であるのか?それはほんの2・3秒でつきとめられた。
トイレのそばのお風呂場の水道である。
蛇口を精一杯閉めても水が止まらない。
一日、風呂場にその水をためるとあふれるくらい激しく出るのである。
水道代もばかにならない。
その場は応急措置で緩んでそうな栓をマスターレンチでとめた。
少しましになった。
そして2・3週間たったある日、ある番組を思い出したのである。
毎朝8時から始まる「はなまるま~けっと」。
この番組はどんなニュースがおきようと、キムたくが結婚しようと、
一切ワイドショウネタは扱わない変わった番組である。一回みなさんにみてもらいたい。
話はそれたが、その番組の中でこういう特集があった。
”水道がもれ始めたらパッ金をかえたらいい”
パッ金をかえるのに業者さんに頼んだら2・3000円はかかるが、
自分で換えれば一個なら80円という格安で換えれるのである。
それも、換えるのに30分もかからないぐらい簡単なのである。
さっそくホームセンターに行き、パッ金をかってきた。
そして、水の元栓を締め、蛇口をあけてみた。
すると、ゴムの部分がもう、カチカチなのである。
こりゃあ、水も止まりませんわ。
水のほうも湯の方も換えて元栓を開くと、もうあの音はしません。
水道代もそんなに上がりません。
「池ちゃんマン」!ありがと!
そして、我が家は静かになったのである。