第五話 火曜は手巻の日

2003.10.27

 
 
 
まず初めに。
これを読む前に、以前のひぐちんの徒然をまだ読んでいない人は
先にそちらを読んでください。
そちらを読んでからのほうが、数倍楽しめます。
 
 
 
 

例えばみなさん、慣習ってありますよね。
風呂は朝はいる。
朝食は必ず和食。
歯磨きは右下奥歯から。
胴造りは弓構えのあと。(ダメよ?)
などなど。
 
そんな中に○○曜日といえばコレって曜日ないですか?
例えば
月曜はドラマ。
火曜は手巻き(分かる人がいるのだろうか。)
木曜はカレー
金曜はドラえもん。
みたいな。
絶対そーゆーのって、だれしも必ずあると思うんですよ。
もちろん僕にもあります。
 
 
 
 
 
 
 
 
木曜はオカマ。
 

 
 
以前の徒然にて国際化の波の話はしましたが、
 
高波です。
 
近頃、学生の本分である学業が忙しいため、
深夜アルバイトを木曜だけしかしていないんです。
その木曜日にのみ必ずオカマさんが現れるんですね。
 
ところで
 
飲食店で床が汚いと、「この店だいじょうぶか?」
って思いますよね。
うちの店も例外なく、たまに食べこぼしのひどい泥酔客がいます。
当然、始末するのは僕なんですが、
丁度オカマさんがいた時に始末するチャンスが訪れたんです。
ほうきとチリトリを持って客席側にいく僕。
すると、左脚に違和感を覚えたんですよ。
オカマさんが足を伸ばしてたもんで、あたったんですね。
いや、足を伸ばされたんであたったんですね。
僕は接客のプロです。
接客でお金をもらっています。
だもんで、そんな事にはひるまず動じず、
食べこぼしの処理をしていたら背中に悪寒が走りました。
オカマさんは水が欲しかったらしく、僕を呼んだんです
背中を撫でて。

なんども言いますが僕は接客のプロです。
(実はそれだけが平常心を保つ心の拠り所だったりもするわけですが。)
「は~い。」と、使う必要もないくらいのえー声で水をくみに行きますよ。
で、いわれたのが
「いらなーい。」
 
まぁ、こうなればさっさと食べて出て行ってくれるのを待つしかない。
仕事をしながらひたすらに待っていたら会計に呼ばれました。
あぁ、これで我が店に平静が訪れると、若干油断して会計にむかいました。
10月23日現在に、入客数向上セールをやっていて会計時に券を配るんですよ。
だから、
左手にセールの券、右手におつりの10円
を、持って渡そうとしたら
 
 
 
 
 
 
なんで、僕の両手を貴方(オカマ)の両手で包み込んでがっしりと持つ!!??
 
僕の足にからめるために伸ばされた足。
そして飛び交うオカマさんの黄色い笑い声。
 
僕にさわるが為に撫でた手。
そして飛び交うオカマさんの黄色い笑い声。
 
オカマの力、言うても体格はごつい男の力
つつみ込むように(MISIAより)がっしりと僕をホールドした両手。
そして飛び交うオカマさんの黄色い笑い声。
 
 
 
 
あなたが来店してくれるから
木曜日はオカマ記念日。

<完>